メゾン・ド・ヒミコ
懐かしい作品です。
わたしが学生の時に、当時仲良くしていた男の子の友人と観に行こうと約束していた作品です。
結局予定が合わず観に行かなかったんですけどね。
レンタルしたのは二度目です。
一度目はすごく観た後に満足した記憶があったのですが。
人間、フワフワ生きてても変化はあるものですね。今回はあまり響かなかったです。
雰囲気は嫌いじゃないんです。柴咲コウさんもオダギリジョーさんも好きですし、インテリアや衣装、音楽そういうのも好きです。
それはこの数年変わっていない気がするのですが…何か感じ方が変わってしまいました。
もっと話の内容を求めてしまったのかもしれません。
この中でオダギリジョーさん演じる春彦は柴咲コウさん演じる沙織のお父さんと付き合っています。
このお父さんがヒミコです。ヒミコはもう沙織が幼い頃に離婚していて、ほとんど会っていなかったのですが、死期が近付き春彦がお手伝いとしてヒミコが作ったゲイの老人ホームで働かせます。
沙織は自分と母親を捨てたヒミコが許せず、ゲイの人たちも嫌いだったのですが、少しずつ老人ホームで働く中で理解しようとしていきます。
わたしが改めて観て気になったのは、脳卒中で倒れたルビイが息子家族に引き取られるのですが、息子家族はルビイがゲイであることは知らないままなのです。
手術しているので、下の世話をしたらすぐにわかるという話になるのですが、とりあえず引き取ってもらおうと決まるのです。
引き取られて行くのですが、その後はどうなったのでしようか?
もう話に上がらないってことは息子家族はそれも受け入れたということなのでしようか?
まぁそういうことなのかな?
わたしにはゲイの友人がいない…多分いないと思うのですが。
ゲイの方は、基本的に男性が恋愛対象ってことですよね?それでも女性を抱くことは出来るのですか?春彦と沙織がキスをして、春彦はまた違う日に沙織を抱こうとしますが、結局は出来ないのです。出来ないことはわかるのですが、そこまでの気持ちってあるのでしようか?
バイセクシャルで男性も女性も対象になるって方ならわかりますが、ゲイの方はそうならないんじゃないかなと思わなくもないのです。
でもヒミコは沙織のお母さんと関係を持ったから沙織がいるんですよね…じゃ有り得るのかな?
わたしとしてはもし、有り得るなら、春彦にとって初めて素敵だと思える女性が沙織ならもう少し感情の流れを観たかったなぁと思います。
わたしは好きな映画ですが、まだまだ考える余地がある内容だと思います。
もちろん、すごく考えさせられることでもあると思います。
失礼しました。