リップヴァンウィンクルの花嫁
やっと観れました。
2回ほど途中で停止ボタンを押さねばならない状況になりまして…ご縁のないのかと諦めていたのですが、全て観れてよかったです。
私はすごく好きな作品です。
最初に180分って長い作品だなと思ってたのですが、何のその!あっと言う間でした。
内容を書きたいのですが、すごく長くなりそうで…難しいです。
黒木華演じる皆川七海は結婚式の親族や友人を代理人で賄うことを決め、それをLINEに似たSNSで知り合った何でも屋の綾野剛演じる安室行舛に頼みます。
そこから七海は現実なのか非現実なのかわからないような世界へ誘われるのです。
旦那さんの母親が別れさせ屋を雇って離婚させられて、住む場所も失くしてホテルで生活しながらベッドメイキングの仕事をしています。
安室が仕事を持ち込みます。
自分も頼んだ結婚式の代理出席です。
そこであるひと家族を5人で演じます。
その場でCocco演じる里中真白に出会います。
代理出席の後、また安室から仕事を持ち込まれます。
月給100万円で、あるお屋敷のメイドになってほしいと。これでこのまま流される七海は本当にすごいと思うんですけど、黒木華さんの雰囲気とか綾野剛さんの怪しさが説得させる感じはあります。
で、そのお屋敷には先に真白がメイドとして働いているのです。
真白は女優をやっているので、お屋敷にいないことも多いのです。
ある日真白が熱で倒れているんですけど、そこに真白の携帯が鳴り女性マネージャーが仕事なのに遅刻してると話します。七海は真白に熱があることを伝えるとマネージャーがここまで来るとのこと。
マネージャーが車で真白を病院へ連れて行こうとするのですが、真白は熱にうなされながらも仕事をすると言ってききません。
そのまま真白は仕事をするのです。
七海はマネージャーから真白の仕事が何なのかを知ります。
そして、今メイドとして勤めているお屋敷の持ち主は真白だと知り、家賃が高いことなども知ります。
だから七海は家を探そうと真白に言うのです。
その家探しの中でウェディングドレスショップに行って写真撮って、そのまま購入して着て帰ってきます。
その夜、真白は話すんです。
「一緒に死のうって言ったら死んでくれる?」
七海は一瞬驚きますが、いいよと言います。
次の日の朝
安室と葬儀屋がお屋敷へ
安室には真白から連絡が来ていました。
安室と葬儀屋が話している中、七海は目を覚ますのですが、真白は目を覚ますことはありません。大きな声で泣き叫ぶ七海にも真白はもう答えません。
お葬式に真白の親族は来ず、お骨をどうするか…安室と七海は真白の実家へ訪ねます。
真白の母親は二人にお酒を出し、骨はいらないと言うのです。遺影の写真も顔が変わってるって悲しそうに。
人前で裸になる仕事なんてと言いながら母親は安室と七海の前で脱ぎます。
こんなの恥ずかしいって泣くんです。
安室も全裸になって泣きます。
七海は脱がずに泣きながらお酒を飲みます。
七海はその後一人で引っ越します。
安室がどこから持って来たのか、拾って来たのかわかりませんが、軽トラに家具を積んで現れます。好きな物を選んで下さいと言って七海に選ばし、部屋まで運んでいました。
安室と七海は別れます。その時に七海は大きな声で挨拶するのです。
一貫して綾野さんは怪しい感じがずっと出てますし、黒木さんは柔らかい雰囲気で流れていくし、Coccoさんは不安定さが見事だったなぁと思います。
Coccoさんは昔に雑誌で見て以来久しぶりに拝見したので、すごく嬉しかったです。
お元気なんだ!って旧友に会った気分です。
安室はどこまでも仕事なんですよ。わたしはこの人は仕事のためなら何でもするんだと思うんです。真白の母親と一緒に泣いたのも仕事なんじゃないかなって。本当は安室の人間性であってほしいけど、きっと彼はそんな人間じゃないんじゃないかなって、そんなこと仕事じゃないとしないんじゃないかなって。
この映画好きです。
この雰囲気、この音楽、この役者、この映画。
DVD購入、要検討です。
失礼しました。